病院長挨拶

日頃は笠利病院にご援助、ご指導をいただきありがとうございます。

当院は鹿児島より南へ約380キロメートル離れた奄美大島北部の地域密着型病院です。

平成20年4月に院長として赴任した私は、地域の患者様の穏やかな性格に驚かされました。
診療時間を待たされても診療時にはねぎらいの言葉をいただきます。
都会での人間関係とは無縁の医療過疎を知る住民の方々からは、医師を大事にしなければならない、という思いを強く感じます。

当院は、徳洲会グループ奄美ブロックの地域医療・福祉の一翼を担っています。
地域での役割を考えながら、島で暮らす方々の医療に対する思いに応えるため、職員に加えグループ内外の連携によりニーズに合わせた医療・福祉サービスを提供できる体制が出来るようになりました。
島内および島外の遠方より医師をはじめコメディカルの応援を得ています。

在宅分野でも通所リハビリが増加傾向であり、特別診療の眼科・整形外科も長年同じ医師が応援に来ているため、患者様からも非常に信頼を得ています。
私自身もペインクリニック・鍼治療・漢方治療を組み合わせ、その中で生まれたのがメタボ外来で、栄養指導・日常生活指導を組み合わせた診療を行っております。

平成23年3月に奄美大島北部地域から要望があった透析センターをグループ施設からの協力にて開設、それまで1時間以上かけて週3回透析に通われていらっしゃる患者様が車で10分以内に来院できるため、透析患者様及びご家族の方に喜ばれております。

平成24年7月、医療療養型70床から89床へ増床しました。それに伴って地元奄美出身の看護師・准看護士・介護福祉士など病棟職員を増員しました。

地域の雇用創出に微力ながら貢献できたと自負しております。今後も地域密着型の医療を展開し、「生命だけは平等だ」の理念の下、病院経営を今後も実践していく所存であります。

笠利病院 院長  岡 進

院長 岡 進(おか すすむ)
院長 岡 進(おか すすむ)

長崎大学医学部昭和47年卒業
医学博士・日本肝臓学会専門医・日本消化器外科学会認定医・日本消化器病学会専門医・日本外科学会専門医・日本東洋医学学会専門医・認定健康スポーツ医・日本医師会認定産業医・臨床研修指導医・日本プライマリケア連合学会認定・日本病院総合診療医学学会認定医